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NZeTAのトラブル③ NZeTA未承認で出国【ニュージーランド】

2019年末にニュージーランド渡航する時の話です。

前回の記事より、電子渡航認証NZeTAを当日申請→申請ミス→申請し直す→未承認のまま出国(乗り換え地の広州へ)

という、旅の序盤で波乱の展開を書きました。

広州~クライストチャーチのチケットは日本で発券できず、広州到着時に申請が承認されていれば、その場で航空券が発行できると係の方に助言され出国となりました。

 

気が気でない機内

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関空から広州へは約5時間ありましたが、フライト中は当然生きた心地せず。

(今回、中国便初利用だったので、別記事で関空→広州→クライストチャーチの旅について書こうと思います)

とは言え、出国前のあまりの急展開に疲れてしまい、少し仮眠を取っては悪夢で目が覚めるという繰り返しでした。

機内食も喉を通らず・・・

 

しかし一番気がかりだったのは、一緒に旅をする友人でした。

もしニュージーランド行きのチケットが取れなかったらどうするか、どのように友人に相談しようか悩んでいました。

友人は私より余程英語ができ、海外旅行も慣れていたので正直一人でも旅行してこれるのではと思いました。でも私からそれを言うのもな・・・

それにレンタカーで旅をするプランがあったので、さすがに一人ではきついだろうと思いました。

かと言って、二人でニュージーランド行きを断念してしまうと、友人のチケットや宿代を無駄にしてしまい、それも心苦しく・・・

自分のミスが引き起こした事とは言え、頭の中が大混乱でした。

そんな私とは対照的に友人は、「まあ行けるでしょう」という落ち着いた雰囲気で、逆に励まされてしまいました。

しかし到着が近づくと、もしチケットが取れなかったらもう中国観光にする?みたいな話も出ました。

 

ネット繋がらず

広州に到着し、急いで海外用回線に繫いでみました。

「中国は繋がらない」とは聞いていましたが、どこまで規制されているのか調べず出国してしまいました。

そしてやはり、普段使っている検索サイトはもちろん、NZeTAのアプリも繋がっていないようでした・・・

 

そこで航空会社のカウンターがどこにあるか探索。

しかし、飛行機を降りてすぐのフロアには乗り換えゲートと入国ゲートが見えるのみでした。

やはり入国せねば。

ということで、入国手続きをしました。

 

入国審査

どこの国でも最初に出入国カードを提出する必要があると思います。

そこに「目的」や「滞在先」という欄があり、中国観光する訳では無いので困りました。

とりあえず「目的」は観光、「滞在先」は空欄にしておきました。

 

これで大丈夫なのか・・・?

と思いつつ、入国審査へ。

すると案の定、担当者に質問されました。若干語気強めでした。

審査官「中国のどこに行く予定?」

私「空港内です」

審査官「空港内!?」

私「カウンターに行かないといけないので・・・」

審査官「カウンター!?飛行機のチケットは?」

私「持って無くて、チケットを取らないといけないので・・・」

審査官「フライトのスケジュールは?」

私 印刷したスケジュールを見せる

審査官 紙をじっくり確認

 

そしてまあOKという感じで、スタンプをドン!と押し、通してくれました。

怪しすぎて拘束とかされたらどうしようと思いました。

ちなみに友人の方は何も聞かれなかったそうです(笑)

相当おどおどしていたんでしょうか・・・

 

チケットを求めて

広州の空港はかなり広々していましたが、搭乗手続きのフロアに係の人がいるカウンターをすぐに見つけました。

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広州の搭乗手続きフロア 右手にあるのがカウンターです


ここからが本番です。

口頭で説明できないと思い、フライト中、紙にできる限りの英語と図を書き準備していました。

私「チケットを欲しいのですが。」

係員「チケットなら発券機で発券できるけど!」(語気強め)

またしても強め系・・・

そこで、NZeTAを当日申請して、発券できていない事を伝えました。

同時に準備していた説明の紙を渡したところ、

秒で返されました。

ぽいって感じで(笑)

表情も煩わしさ全開でした。

しかし私は、

見もしないで理解してる訳がない!

と思い、紙に書いた内容を読みながら再度差し出しました。

しかし、「いやいらんし聞きたくない」感を出されました。

「チケットを持ってないの?」

と聞かれたので、入国審査の時にも出したフライトスケジュールの紙を渡しました。そしてもう一度、口で説明しようとすると、

「もうその説明いいわ」

な感じでした。

その後係の人がどこかに電話をし始めました。塩対応だったので全然違う電話でも始めたのか?と思いましたが、NZeTAという言葉が聞こえ、私の事を問い合わせしていると分かりました。

 

そして電話を切った後、

「発券できるよ」

と言われ、同時にチケットが印刷されているのが見えました!

何というか、言葉に言い表せない感動を覚えました。

 語気強めだったけどちゃんと対応してくれた係の人には感謝しました。

 発券できたということは、NZeTAの承認が降りたのだろう(確認できないけど)。

ということで、顔の見えないニュージーランド人にも感謝しました。

 

 数時間も緊張状態が続いていたので、中々緊張が解けませんでしたが、次の広州~クライストチャーチのフライトでは落ち着いて過ごすことができました。

 

ニュージーランド入国

クライストチャーチの空港到着後、入国審査へ。

まさかここで引っかかることはないよな?

と若干の緊張しながら自動化ゲートへ。

全然大丈夫でした。

手荷物申告でも体格の良いおじさんに引き留められることもなく。

 

無事ニュージーランドに入国!

入国しただけでここまで感動したのは初めてでした・・・

 

ネットに繋がる環境になったので、改めてNZeTAアプリを開き、申請状況を確認してみました。すると、

Pending・・・・・・(保留中)

あれ!?・・・まだ申請通ってない?

なぜ入国できたのか?途中で警察がやってきて不法入国で拘束されるのか!?

と不安になってしまいました。

 

しかしその後、警察がやってくる事も無く、申請時に示されていた承認時間マックスの「72時間後」くらいに承認されました。

 帰りの出国時も警戒しましたが、特に呼び留められることもなく。

 

NZeTAなんだったんだ??

 

 まとめ

 3回に渡ってNZeTAに関するトラブルについて綴りました。

今回の分かった事をまとめると、

 当日申請→すぐに承認がおりる場合がある

 申請ミス→訂正できる

 未承認で出国→なぜか何とかなった

というところです。

直行便では承認がおりていないと出国ができないと思います。乗り継ぎ便で良かったです。

そして日本が一番NZeTAに厳しいことが分かりました(笑)

 

今回2回目の承認がおりてない(それすら定かでは無い)のに入国できたのは、一応1回目の承認が下りていたからかと思っています。

 

昨年始まったばかりの制度なので、色んな抜けがあるのかなと。

なので、これから厳しくなったり、もっと申請しやすくなったりするのではと思います。

 

私は旅先(特に航空券関係)で良くトラブルを起こすのですが、その度に空港の優秀な方々に助けられてきました。

今回も無事に目的地までたどり着けたのは、私のミスにも関わらず全力で対応していただいたスタッフの方々のおかげです。

本当に有難いので、ここで感謝を述べさせて頂きます。

ありがとうございました。