NZの地震を考える 【クライストチャーチのスポット紹介】
ご存じの方もいると思いますが、ニュージーランドは地震の起きる国です。
最近では2019年に北部にある火山が噴火して大きなニュースになりました。
- クライストチャーチと地震
- Quake City
- クライストチャーチ大聖堂
- クライストチャーチトランジショナル大聖堂(仮聖堂)
- 185 White Chairs
- CTV Earth Quake Memorial Park
- その他 石造りの建物
- 地図
クライストチャーチと地震
私が2019年末に訪れたクライストチャーチも頻繁に地震に見舞われている地域です。
特に、2011年2月22日に発生したカンタベリー地震では多くの日本人を含む、たくさんの方が亡くなる大災害でした。
その1ヶ月も経たないうちに東日本大震災が発生したので、ニュージーランドの地震のことは記憶に無い方も多いと思います。
当時、私の友人達がクライストチャーチに留学していました。彼女たちは無事だったものの、同じ歳で亡くなった方がいて、大変衝撃を受けました。
どれだけ地震の影響を感じるのか?と思いながら訪れたのですが、見ただけでは地震の影響はほとんど分かりませんでした。
地震から約9年ということもあり、私の第一印象は「静かで落ち着いた街」でした。
街中には建設中の建物がありましたが、どの部分が復興によるものか、それとも関係ないのか、判断できませんでした。
では地震関連の場所は?というと、歩いていれば自然と見つけられると思ったのですが、意外と案内も無く、日本語でまとめているサイトも多くありませんでした。
そこで私が訪れられなかった場所も含めて、クライストチャーチの地震に関連する場所をご紹介します。
Quake City
まず最初に行って頂きたい、地震に関する博物館です。
主に2011年のカンタベリー地震と、その前に起こった2010年の地震について被害の大きさを知ることができます。倒壊した建物の写真や救助活動について見ていると、ついこの前起こったかのような臨場感が湧いてきました。
印象的だったのは、クライストチャーチやその周辺で起こった地震年表です。
クライストチャーチ周辺ではおよそ数年から十数年単位で、マグニチュード5~6以上の地震が起きていることが分かりました。
この博物館を訪れる前は、ほんとに地震起きたの?というくらい静かで平穏な街にしか見えなかったのですが、大きなリスクも持っているということが分かりました。街のあちこちで工事が盛んに行われているのも、地震の影響があるようです。
この博物館に立ち寄ってから他の場所に行くのと、そうでない場合とでは全然街の感じ方が違いますので、是非最初のうちに訪れて頂きたいです。
ちなみに入館料は$20とやや高めですが、閉館1時間前を過ぎると半額で入れました。ですがじっくり見ていたら1時間では足りませんでした。
クライストチャーチ大聖堂
カンタベリー地震を象徴する場所です。クライストチャーチのシンボル的存在であった為、損壊してしまった衝撃は大きかったと思います。
多くの観光客がいましたが、地震前は大聖堂を中からも見られただろうと思うと、切なくなります。
現在も工事が続いているため、柵ののぞき窓からしか見られませんでした。
周りにはモニュメントなども建てられていました。
クライストチャーチトランジショナル大聖堂(仮聖堂)
こちらもガイドブックに載っている有名な施設になります。
大聖堂が修復されるまでの仮聖堂です。
屋根がボール紙でできていることや、シンプルな椅子のデザインから、あえて仮であると感じる造りでした。
場所はクライストチャーチ大聖堂から少し歩いた所にあります。
とても落ち着いた雰囲気です。
185 White Chairs
2011年の地震で亡くなった185名の方々を追悼する為、185個の真っ白な椅子が並べられています。
アートの街、クライストチャーチらしい方法だと思います。
車いすやベビーチェアなど、様々な種類の椅子は、亡くなった方の個性を表しているそうです。
私はこの場所に行かなくて後悔しています・・・
仮聖堂のすぐ後ろにありますので、併せて行って頂きたいです。
CTV Earth Quake Memorial Park
2011年の地震で最大の犠牲者を出したCTVビル跡地です。
ビルの構造に問題があったと言われており、地震で倒壊しました。ビルに語学学校が入っていた為、ここに通っていた多くの日本人学生も犠牲になりました。
今は公園になっていますが一部に「CTV」と書かれた駐車場跡が残されています。
185 White Chairs のほぼ向かい側にあり、仮聖堂からも非常に近い位置にありますので、是非訪れて頂きたいです。
なぜかgoogleマップ上であまり表示されないのが残念です。
その他 石造りの建物
街を歩いていると工事中の建物を見かけます。
壁にたくさんの補強がされていて、崩れそうな壁を必死で支えている様子が痛々しいです。
ガイドブックには載っていませんし、周囲に説明もありませんが、この様な修復中の石造りの建物を時々見かけました。
街全体はきれいになっていても、この様な建物から地震の事を考えさせられます。
以上が、私が旅行を通して知った地震関連スポットです。
その他にも記念碑や関連施設などがあると思いますが、何かの参考になればと思います。
地図
・クライストチャーチ大聖堂
・仮聖堂 クライストチャーチトランジショナル大聖堂
・185個の白い椅子 185 White Chairs
・CTV跡地 CTV Earthquake Memorial Park
・修復中の石造りの建物